薬剤師の気ままブログ

精神科門前の管理薬剤師。勉強したことの備忘録(薬や病気)やたまに趣味などについて気の向くままに書いていきます。

インクレミン(溶性ピロリン酸第二鉄)について

勉強した内容を簡単にまとめます

 

  • 鉄剤唯一のシロップ。ピロリン酸第二鉄は水に不溶だがクエン酸ナトリウム添加により可溶性に。
  • インクレミン=increase(増加)+amineまたはvitamine。元々は鉄+アミノ酸+ビタミンの混合製剤だったが、1984年の再評価より鉄単味製剤となった。

  • 禁忌:鉄欠乏でない場合(鉄過剰になる)
  • 適応:鉄欠乏性貧血
  • 用法・用量:1歳未満は2~4mL(鉄12~24mg)、1~5歳は3~10mL(鉄18~60mg)、6~15歳は10~15mL(鉄60~90mg)を1日3~4回にわける(適宜増減)
  • 1mLに鉄6mg含有
  • 他の鉄剤とは鉄の価数が違うため換算式はない
  • 併用注意:金属カチオンとの相互作用のある医薬品(テトラサイクリン、セフジニル、ニューキノロンレボチロキシン、タンニン酸アルブミンなど)
  • 鉄の残存により口腔内や便が一過性に黒くなることがある
  • においはさくらんぼ、甘味あり、色はだいだい
  • 光の影響で変色するため遮光保存(ポリ容器、室温、800Luxの条件で30日後に僅かに黒みが増す)
  • 0℃を下回る条件で保管した場合はソルビトールが結晶化して析出する可能性がある

 

2022.11.10

 

参考文献

インクレミンシロップ5%  インタビューフォーム