薬剤師の気ままブログ

精神科門前の管理薬剤師。勉強したことの備忘録(薬や病気)やたまに趣味などについて気の向くままに書いていきます。

柴葛解肌湯を用いた新型コロナウイルス感染症の治療

今回の論文

Treatment of coronavirus disease 2019 with saikatsugekito: A case series(Traditional & Kampo Medicine. 2021 Dec; 8(3): 211–220. PMCID: PMC8441720)

 

試験デザイン:症例対照研究

P:軽症~中等症のCOVID‐19の入院患者21人

I:柴葛解肌湯(葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏)の投与

C:なし

O:症状の経過や増悪などの予後

 

結果

発熱、鼻水、鼻閉は入院後1週間程度で改善したが、嗅覚障害、味覚障害は長期間継続しているケースもあった。全ての患者は増悪なく退院した。

 

感想考察

小柴胡湯加桔梗石膏というマイナーな漢方が出荷調整になったという情報を得て、なんで?と思っていましたが、コロナ治療に使われているようですね。

そもそも増悪率の低い感染症なので柴葛解肌湯の効果は微妙なところだと思いますが、軽症では風邪薬くらいしか出せるものがないので、治療の選択肢が広がるという意味で良いと思います。