薬剤師の気ままブログ

精神科門前の管理薬剤師。勉強したことの備忘録(薬や病気)やたまに趣味などについて気の向くままに書いていきます。

アトモキセチンの分1投与と分2投与の安全性、忍容性の比較

今回の論文(詳録のみ)

Safety and tolerability of once versus twice daily atomoxetine in adults with ADHD(Ann Clin Psychiatry. 2006 Apr-Jun;18(2):107-13. PMID: 16754416)

 

試験デザイン:二重盲検RCT

 

P:218人の成人ADHD

I:アトモキセチン80mg1日1回

C:アトモキセチン40mg1日2回

O:安全性と忍容性

 

結果

一般的な4つの副作用(口渇、不眠、吐き気、勃起不全)のうち1つ以上が発現する確率は両群で有意差なし。吐き気については1日1回(32.4%)が1日2回(16.4%)に対し有意に高かった(p=0.007)。

1日1回、1日2回投与いずれも有効だったが、1日2回投与の方がよりスコアが減少していた。

 

感想考察

アトモキセチンは、成人では分1でも投与が可能ですが、分1で一気に投与しても副作用は大丈夫なのかな?と思っていました。今回の文献的には吐き気がやや多いくらいで、他は問題なさそうです。吐き気が強い方には分2を主治医に提案してみても良いかもしれません。

主に安全性を検討した研究なので有効性は副次エンドポイントだと思います。有効性の比較結果は参考程度で見るのが良い気がします。