薬剤師の気ままブログ

精神科門前の管理薬剤師。勉強したことの備忘録(薬や病気)やたまに趣味などについて気の向くままに書いていきます。

ストロカイン(オキセサゼイン)のまとめ+関連の薬剤師国家試験

特徴


  • 構造は中心に塩基性アミン、左右にアミド結合と芳香環があって左右対称の形
  • 名前:Strocaine…gastro(胃)+caine(局麻)
  • 薬理:①Naチャネル遮断による胃粘膜の局所麻酔作用が主。②ガストリン分泌細胞の刺激感受部位の微絨毛を麻酔し感受性を低下。血中へのガストリン分泌を抑制し胃酸分泌を抑制。③局麻作用により胃、十二指腸の運動を抑制。
  • 局所麻酔作用はプロカインの4000倍、コカインの500倍
  • 局所麻酔薬は一般的に炎症部位や胃内などの酸性条件では無効だが、オキセサゼインはpH1~2の強酸性下でも局所麻酔作用を示す。他の局所麻酔薬はpKaが8前後のところオキセサゼインはpKa6.3(pKaとは分子型Bとイオン型BH+が等量の時のpH)。酸性下でも他薬より分子型が多い。
  • 効能・効果:食道炎、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、過敏性大腸症(イリタブルコロン)に伴う疼痛・酸症状・噯気・悪心・嘔吐・胃部不快感・便意逼迫
  • 用法・用量:3~8錠(15~40mg)を3~4回に分割。実際は3錠分3の短期が多い。
  • 文献的には胸やけ、呑酸、腹部膨満感、胃のもたれ、食欲不振等に対する有効性が認められている。
  • あくまで対症療法的な自覚症状の緩解を目的としているため長期連用は避ける
  • 主な副作用:便秘、食欲不振、口渇、悪心、下痢、頭痛、眩暈(0.1~5%未満)
  • 口内にしびれ等を残さないため、嚙み砕いたりせず速やかに飲みくだす。

処方例

処方はフィクションです

 

薬剤師国家試験 第105回問27

強酸性下でも活性を示すため、胃炎や消化性潰瘍に用いられる局所麻酔薬はどれか。1つ選べ。

  1. オキセサゼイン
  2. プロカイン
  3. メピバカイン
  4. ブピバカイン
  5. レボブピバカイン




薬剤師国家試験 第97回問154

知覚神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. コカインは、血管拡張作用を持つため、局所麻酔作用の持続時間が短い。
  2. プロカインは、皮膚・粘膜浸透力が強いエステル型局所麻酔薬で、表面麻酔に用いられる。
  3. テトラカインは、非イオン型が神経細胞膜の内側から作用し、電位依存性Na+チャネルを遮断する。
  4. オキセサゼインは、強酸性下でも局所麻酔作用を示し、胃潰瘍に伴う疼痛を緩和する。
  5. リドカインは、血中エステラーゼによる代謝物がアレルギー反応を起こしやすい。





薬剤師国家試験 第94回問124

局所麻酔薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 触覚、温覚、痛覚の順に感覚が失われる。
b リドカインの作用を持続させる目的で、アドレナリンのような血管収縮薬が併用される。
c プロカインは、組織浸透性が低いので、表面麻酔には不適当である。
d オキセサゼインは、強酸性条件下でも有効であり、胃粘膜局所麻酔薬として用いられる。
e ジブカインは、偽性コリンエステラーゼに よって速やかに加水分解され、作用時間は短い。


1 正正誤誤誤 2 誤正正正誤 3 正誤正誤正
4 誤正誤正誤 5 正誤誤正正








オキセサゼインは同じような内容の選択肢が使い回されていますね。上記3題以外にも複数回出題されています。国家試験的な要点は、「強酸性下でも局所麻酔作用を示し、胃粘膜への局所麻酔作用により疼痛を緩和する」1点のみのようです。




参考文献

  1. ストロカイン錠 インタビューフォーム
  2. ロカイン注 添付文書