薬剤師の気ままブログ

精神科門前の管理薬剤師。勉強したことの備忘録(薬や病気)やたまに趣味などについて気の向くままに書いていきます。

消費者物価指数(2022.5)からインフレの動向を見ます

円安やウクライナ戦争などの影響により様々な物の価格が上昇しています。実際に生活していてもインフレの影響は強く感じるところがあり、暮らしに必要なものの値段がどれも上がっていて、生活を圧迫している感覚があります。

実際何がどれくらいインフレしているのかを消費者物価指数(1)を見て調べてみようと思います。

 

2022年5月の概要は下記です。

総合指数は2020年の物価を100とした時に101.8%。前年同月比+2.5%、前月比+0.2%。生鮮食品を除く総合指数は101.6。生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は100.1。

総合指数の上昇に大きく寄与した内訳(中分類)は、生鮮野菜 13.1%、生鮮魚介 12.2%、調理食品 3.4%、生鮮果物 11.0%、外食 2.2%、菓子類 3.2%、油脂・調味料 6.3%、設備修繕・維持 2.9%、電気代 18.6%、ガス代 17.0%、他の光熱 25.1%、家庭用耐久財 7.4%、自動車等関係費 3.0%、教養娯楽サービス 1.5%

物価上昇に寄与した具体的な品目例は、たまねぎ 125.4%、まぐろ 16.6%、調理カレー 11.4% 、りんご 34.0%、ハンバーガー(外食)7.6%、ポテトチップス 9.0%、食用油 36.2%、都市ガス代 22.3%、灯油 25.1%、ルームエアコン 11.0%、ガソリン 13.1%など。

物価上昇幅の大きいエネルギーの前年同月比の詳細は、エネルギー全体として17.1%、電気代18.6%、都市ガス22.3%、プロパンガス8.6%、灯油25.1%、ガソリン13.1%。

軒並み物価が上昇しているが、通信料(携帯電話)-22.5%、酒類-0.3%などは低下。

 

 

感想と考察

消費者物価指数はマーケット・バスケット方式で計算されています。マーケット・バスケット方式とは、あらゆるサービスや品物をある程度均等に購入した時の平均的な物価です。あくまで平均なので、例えば今だとスーパーで野菜を買って自炊する人はインフレの影響を強く受けるだろうし、外食が多い人はインフレの影響を受けにくいでしょう。YouTubeの某ライオンの学長の仰る通りインフレとは個人的なもので、どういう生活をしているかで差が出てくるものです。

(2)では、2010年を基準とした時の2017年の物価上昇率において、「60歳以上」と「39歳以下」で約2%の差がついています。差が出た要因としては、高齢者は自炊が多い(生鮮食品+18.3%)、持ち家が多い(住宅リフォーム+6.1%)、固定電話が多い(+5.0%)などが挙げられています。どういう暮らしをするかによってインフレの影響に差が出るわかりやすい例だと思います。

 

数値を見ると、エネルギーと生鮮食品類の物価上昇が著しい結果になっています。逆に生鮮食品とエネルギーを除いた指数は100.1なので、それらを省けば物価上昇はほぼありません。

エネルギーには電気代、ガス代が含まれるため、ほぼ全員物価上昇の影響は避けられません。それを省くと、現在インフレの影響を強く受けるのは車を移動手段とする方、生鮮食品を買って自炊をする方ですね。外食(1.8%)や調理食品(3.5%)も上昇していますが、生鮮食品ほどは価格が高騰していません。

ガソリンは物価がかなり上昇していますが、3月をピークとして徐々に下落傾向ではあります。

 

なるべくインフレの影響を受けずに上手く生活していきたいものです。

 

 

参考文献

  1. 2020年基準 消費者物価指数 全国 2022年(令和4年)5月分
  2. ニッセイ基礎研究所 高齢者を直撃する物価上昇~世代間で格差~(https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=58861?site=nli)