問90 直近10年間の世界アンチドーピング規程において、禁止物質として指定されていない薬物はどれか。1つ選べ。
解答 4
ドーピング規定においての禁止物質を細かく把握するのは難しいですが、これは必須問題レベルなので難易度は低いです。
1、2、3の選択肢は即座に切って、メチルフェニデートを知っていれば正解は4で楽勝。知らなければ4と5で迷って、確率の高い4を選ぶ問題です。
否定系の問題なので、指定されている薬を◯、指定されていない薬を✕と表現します。
- ◯ 利尿薬はドーピングとイメージが結び付きにくいですが、体重制限のある種目での急激な減量目的や、禁止物質を体外に排出させることでのドーピングの隠蔽目的で使用します。初見殺し的な選択肢ですが、模試などで一度は見たことがあるはずなのでわかる人が多いでしょう。
- ◯ エリスロポエチン投与により赤血球が増加し、組織への酸素の供給率が上がります。感覚的にも運動に関係ありそうなのが想像しやすいと思います。
- ◯ 男性ホルモン→筋肉増えるから駄目そう、というイメージでいいと思います。
- ✕ カフェインが禁止だとお茶もコーヒーも飲めなくなっちゃうから、そんなわけないよね、というイメージで良いと思います。問題を見た時はわかりやすい選択肢だなと思っていたんですが、実はカフェインは2003年まで禁止物質だったそうです(1)。今は禁止ではなく監視対象です。一般的な飲料にも気を付けなければいけない時代もあったということですね。詳しく勉強すると深い選択肢です。
- ◯ ドパミン分泌促進による覚醒作用を持つ薬です。感覚的に禁止なことがわかるでしょう。ただしメチルフェニデートは大学生ではあまり馴染みのない薬だと思うので、少し難易度は上がるかもしれませんね
参考文献