薬剤師の気ままブログ

精神科門前の管理薬剤師。勉強したことの備忘録(薬や病気)やたまに趣味などについて気の向くままに書いていきます。

頭痛へのぺリアクチン(シプロヘプタジン)の使用

※処方はフィクションです

 

ぺリアクチンの適応は皮膚症状やアレルギー症状ですが、この処方では呉茱萸湯が重ねられていることから、おそらく小児の片頭痛への処方と推測できます。

 

ガイドラインとしては、(1)では10歳以下で肥満が問題でない小児の片頭痛予防にはシプロヘプタジン2~4mgの就寝前投与が安全とされていますが、(2)ではエビデンスの確実性が低く弱い推奨とされています。

 

シプロヘプタジンの日本での効能、効果はそう痒などの皮膚症状や鼻炎などのアレルギー症状であり、これはH1受容体拮抗作用を利用したものです。シプロヘプタジンはH1受容体への作用以外にも抗コリン作用、セロトニン5-HT2A受容体拮抗作用を持ちます。片頭痛の予防効果は5-HT受容体拮抗作用によるものと言われています。(2)のガイドラインにおいても、シプロヘプタジンは5-HT受容体拮抗薬として紹介されています。

シプロヘプタジンの5-HT受容体拮抗作用は、胃切除の早期ダンピング症候群の症状改善や、カルチノイドでの腸の運動亢進の症状改善にも関わるとされています。

 

参考文献

  1. 慢性頭痛の診療ガイドライン2013
  2. 頭痛の診療ガイドライン2021
  3. Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of THERAPEUTICS twelfth edition