薬剤師の気ままブログ

精神科門前の管理薬剤師。勉強したことの備忘録(薬や病気)やたまに趣味などについて気の向くままに書いていきます。

精神科でのリフィル運用は可能か?

精神科でのリフィルの運用は現実的に可能でしょうか?

今回仕事の関係で調べる機会があったので、調べてみました。

 

リフィルについては「令和4年度調剤報酬改定の概要(調剤)」のスライドP50に掲載されています。上記スライドより、保険医療機関及び保険医療養担当規則において投薬量に限度が定められている医薬品はリフィル処方箋による投薬を行うことはできないとされています。

 

保険医療機関及び保険医療養担当規則において投薬量に限度が定められている医薬品」とは?

→「第二十条(診療の具体的方針) 二投薬 ヘ」より、厚生労働大臣が定めている1回14日分、30日分、90日分を限度とする内服薬、外用薬が該当の医薬品

 

厚生労働大臣が定めている1回14日分、30日分、90日分を限度とする内服薬、外用薬が該当の医薬品」とは?

向精神薬などが該当するものと思われますが、正確な範囲はどこまででしょう。マイスリーの添付文書の最後の方を見ると、日数制限の根拠は「厚生労働省告示第97号」のようです

 

厚生労働省告示第97号」の内容は?

→一体いつまで法律を調べ続けなければいけないのでしょう?だんだんアンサイクロペディアの「たらいまわし」のことを思い出してきました(面白いので知らない方は検索してみてください)。「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等の一部を改正する件」が該当の告示のようです。ここには新薬の14日制限、向精神薬の30日制限、ジアゼパム等の90日制限などが記載されています。やっとたどり着きました。

 

上記より日数制限のある薬はリフィル不可とのことなので、現実的には精神科外来でのリフィルの運用は難しい状況となっています。ベンゾジアゼピンは即効性があり効果のキレもよいため、治療に多く用いられており、大半の方が処方をされているように思います。病態が安定しているかどうかよりもまず、リフィル処方箋を出せる患者さん自体がほぼいなさそうに思います。

ジアゼパムニトラゼパムを出されている方はどうなのでしょうか?もともと90日制限なので、84日処方を3回に分割であれば問題ないように思いますが。現状「投薬量に限度が定められている医薬品」はリフィル不可との文章しか示されていないため、日数制限がある医薬品に該当する→不可と判断せざるを得ませんね。細かい疑義解釈が出されるまでは様子見が安定でしょうね。